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旅行比較活用法

写真がAgodaだけ弾かれる理由:主要OTA6社の画像規格を一枚の表にした

公開日16 min read
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同じ写真、6社、6通りの結果

きっかけは知人からの質問でした。

その人は民宿を運営していて、同じ客室写真をBooking.com、Agoda、Expediaに同じ日にアップロードした。Booking.comは通った。Agodaは解像度不足で差し戻し。Expediaは客室タイプごとの枚数不足で警告。同じ写真、3つの結果。

どこかが間違っているわけではありません。単純に各社の規格が違い、しかも想像以上に開きがあります。

一晩かけて各社のパートナー向け文書を読み直して、もう一つ気づいたことがあります。これらの規格を横並びで比較した資料が、日本語圏にほぼ存在しない。 各社が自社のヘルプセンターに個別に書いているので、6チャネルを同時運用していない限り差分が見えないのです。

先に範囲を明示しておきます。以下の数値は各社の公開文書とGIATAのチャネル要件まとめが出典で、私が1枚ずつアップロードして圧縮率を計測したものではありません。それには6社分の管理画面権限が必要で、私は持っていない。圧縮については自分で測る手順を後半に書きます。

掲載側の規格:差が大きいのはここ

プラットフォーム 最低解像度 推奨解像度 1ファイル上限 枚数要件
Booking.com 300px(GIATA記載) 2048×1080以上、4000×3000推奨 非公開 10枚以上推奨、上限45枚
Agoda 800×600 2048×1536 4MB 施設24枚、客室タイプごと4枚
Expedia系(Hotels.com含む) 1000px 2880px 非公開 20枚以上、稼働客室ごと4枚(バスルーム必須)
Kayak 640px 非公開 非公開 上限35枚
TripAdvisor 非公開 2880px 非公開 非公開
じゃらん・楽天トラベル 非公開 各社管理画面に準拠 各社規定 プラン単位で別途要件あり

Booking.comが推奨する4000×3000は1200万画素、つまりカメラ相当。一方Kayakの下限は640px。同じ素材を両端に供給しようとすると、必要な画素数は40倍近く違います。

実際にいちばん引っかかるのはAgodaの1ファイル4MBです。今のスマホは何気なく撮って5MB、iPhoneのProRAWなら20MB超。アップロードは失敗するのに理由が表示されないので、ここで半日溶かす人が多い。Agodaにはさらに「1回のアップロード合計100MBまで」という制限もあり、大きい写真を30枚まとめて投げると確実に落ちます。

Expediaの「稼働している客室タイプごとに4枚以上、うち1枚はバスルーム」という規定は個人的にいちばん興味深い。これは技術的制約ではなく、コンバージョン設計です。旅行者がバスルーム写真を探すというデータがあるから required になっている。載せなければ客室タイプの露出重みが下がります。

誰も触れないが影響が大きい欄:反映までの日数

知人が引っかかったのは実はここでした。

Booking.comは数分で反映。Expediaは1日2回。TripAdvisorは24〜48時間。Agodaは隔週更新で、実際に表示されるまで2週間以上かかることもある。

2週間。連休の1週間前に季節の写真へ差し替えても、Agodaには間に合いません。

投稿側:一般の旅行者はルールが別

運営者ではなく、予約後にレビューを書きたいだけなら、まったく別の設計思想が適用されます。画質ではなくインセンティブ基準です。

Klookは公開情報として明示しています。写真を3枚以上添付すると1レビューあたり30 KlookCash、文字数100文字以上(中国語圏では40文字)でさらに20 KlookCash。つまり「3枚」と「文字数」は意図的に設計された閾値であって、恣意的な数字ではありません。

KKdayにもレビューで旅行金クーポンを付与する仕組みがありますが、条件はKlookと同一ではない。

なお供給側の行程画像について、KKdayはrezio経由の設定ガイドで比較的細かく公開しています:最大10枚、推奨1920×1440(4:3)、1ファイル5MBまで。この4:3という比率は地味に重要で、iPhoneの標準は4:3ですが、16:9や正方形で構図を作っている人はアップロード後に主題が切れます。

正直なところ、投稿側の情報透明性は掲載側よりかなり低い。Trip.comやKlookのレビュー写真の1ファイル上限や枚数上限は公開文書を見つけられませんでした。ここは推測で数字を書かず「非公開」と記載します。

圧縮は自分で測れる

規格と、実際に何をされるかは別の話です。OTAはすべてアップロード画像を再エンコードし、複数サイズの派生画像を生成します。違いは劣化の度合いだけ。

3ステップで確認できます。

  1. 原本が手元にある写真をアップロードする。 原本のファイルサイズと画素数を記録しておく。
  2. 公開ページ側でその写真を探し、画像アドレスをコピーしてブラウザで直接開く。URLにサイズ指定のパラメータ(_R_1200x800、?w=1080など)が含まれていないか観察する。あればプラットフォーム側で動的にリサイズしています。
  3. その画像を保存し、ファイルサイズ・実画素数・EXIFの有無を比較する。 exiftoolでもオンラインのEXIFビューアでも構いません。

3番目が最重要です。プラットフォームがEXIFを除去していない場合、客室写真にGPS座標が残っている可能性があります。民宿にとってそれは住所の公開と同じ意味です。

画像ホスティング各社に同じ手法を適用した結果は8サービスのEXIF保持を項目別に検査した記事にまとめてあります。手法はそのままOTAにも使えます。

同じ素材を全チャネルに流すと痛い目に遭う

知人の差し戻し事件から学んだことです。

「最高画質で1組撮って全社に同じものを送る」は合理的に見えて、3つの問題を起こします。

第一に、大きければ安全とは限らない。Agodaの4MB上限は1200万画素の原本を弾きます。かといってAgodaに合わせて全部4MB以下に圧縮すると、Booking.com側の品質スコアが下がる。

第二に、トリミング比率が構図を壊す。Agodaは横位置を明示的に要求し、KKdayの行程画像は4:3推奨。同じ縦位置写真を両方に出すと、片方は天井が切れ、片方はベッドの足元が切れます。

第三に、反映時間の差でチャネル間の内容がずれる。Booking.comは数分、Agodaは2週間。その間、同じ部屋が予約サイトによって違う見た目になります。クレームはここから生まれる。

実務的には2〜3バージョン用意するのが省力です。高解像度の原本(4000×3000級、Booking.comとExpedia向け)、4MB以下の横位置版(Agoda向け)、1920×1440の4:3版(行程系チャネル向け)。一度作れば、季節ごとの差し替えは同じ工程を回すだけになります。

中間ファイルをどこに置くか

3バージョン作ると、地味に面倒な問題が出てきます。中間ファイルの置き場所と、カメラマンやデザイナー、掲載作業を手伝う同僚に見せる手段です。

メール添付は圧縮され、クラウドドライブは相手にログインを要求し、メッセージアプリを通すと画質が落ちる。

この「短期間だけ、リンク1本で相手に原画を見せたい」という用途では、クラウドドライブより画像ホスティングのほうが手数が少ない。lpic.ccならアップロード→必要なら閲覧パスワードを設定→短縮リンクをコピー→相手に送る。会員登録不要で、相手も何もインストールしません。未公開の施設写真ならパスワード保護が効きます。

ただし用途を誤らないよう制限を明記します。画像1枚8MBまで——つまりBooking.com向けの4000×3000級の原本は超える可能性があります。ファイルは最後に閲覧されてから30日で削除。そしてアップロードされたファイルは自動的に最適化され、元ファイルは保持されません。

つまり中継地点としては使えますが、正式な素材管理庫にはなりません。施設写真の原本はローカルか自前のクラウドに必ず別途保管してください。ここは例外なしです。

よくある質問

Q1:写真が差し戻される原因で多いのは何ですか。

規格文書から推測する限り、上位3つは解像度不足、1ファイル上限超過、構図の向き不一致(Agodaは横位置のみ)です。Booking.comは加えて、ぼやけた写真・過度に加工した写真・ウォーターマーク入りの写真を受け付けないと明記しています。施設ロゴを隅に入れているなら、それが差し戻し理由の可能性があります。

Q2:スマホ撮影で足りますか、カメラマンに依頼すべきですか。

規格上は足ります。現行フラッグシップの1200万画素出力(約4032×3024)はBooking.comの推奨4000×3000をちょうど満たす。本当の差は光と構図で、画素数では埋まりません。予算が限られるなら、メイン写真とバスルームを優先して押さえてください。露出の重みが最も大きい2枚です。

Q3:Agodaの4MB制限はどう回避しますか。

JPEG品質を80〜85に落とせば、8MBの写真が3MB前後になり、肉眼ではほぼ判別できません。画素数を縮小して通す方法は避けてください。解像度スコアが同時に下がります。圧縮パラメータと見た目の関係は画像圧縮品質とSSIMの対照テストに整理してあります。

Q4:投稿したレビュー写真は後から削除できますか。

多くのプラットフォームで自分のレビューと添付画像は削除できます。ただしキャッシュされたサムネイルや他のユーザーに引用された画像が同時に消える保証はありません。後悔しそうな写真は最初から上げない。事後対応より確実です。

Q5:なぜ各社の圧縮率を実測していないのですか。

掲載側の圧縮を測るには6社分の管理画面アカウントが必要で、私は持っていません。投稿側の写真は公開されていますが、他人のコンテンツを取得して測ることになります。出所の不明な数字を出すより、公開規格を整理したうえで自分で走らせられる検証手順を渡すほうが誠実だと判断しました。

参考資料

#Booking.com#Agoda#Expedia#じゃらん#画像規格#宿泊施設運営#OTA#画像圧縮
A

著者

Alex Chen

製品テスター

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